2021年4月27日火曜日

2020年5月20日水曜日

【日本のコロナ騒動と失敗の本質】

【日本のコロナ騒動と失敗の本質】
 ヒトは失敗するものであるが、過ちに気付いた時点で適正に対応する事が傷口を最小限に止める基本である。新型コロナによる欧米の惨状に較べて日本人の死亡者が桁違いに少ない事実を俯瞰的に解析する事によりコロナの本質が明らかになりつつある。詳細は現代適塾のHP (www.inouemasayasu.net/)を参照されたい。
 コロナウイルスには現地の土着株に加えて様々な変異株があり、今回の新型株では弱毒のS型と強毒のL型が主要な役割を演じている。武漢からヨーロッパに伝染した強毒株は現地の人々にスペイン風邪並みの被害を与えて多数の死者を出している。一方、幼児期から複数の土着コロナ(HCoV)により風邪をひきながら集団免疫を獲得してきた多くの東アジア人には新型コロナは少し強い程度の“風邪の病原体”であった。オリンピックや習近平来日の延期決定直前まで超三密状態であった日本では、2月頃に弱毒S株が一過性に蔓延し、3月初旬から強毒のL株が上陸して死者が出始めた。ウイルス防御の最前線は免疫力であり、土着コロナや弱毒株に対するポリクローナル抗体は強毒株にもある程度有効の様である。事実、猛毒株によるSARSでは中国や韓国で8千人もの死者が出たが、隣国の日本では一人の死者も認められなかった。今回は第一波の弱毒株の後に第二波の強毒株が上陸したので日本人には免疫応答するための猶予期間があった可能性も考えられる。その後の観察で新型の強毒株は大半の日本人には風邪程度で済むが、免疫的弱者には“凶暴なウイルス”である事が判明した。新興感染症では想定外の事も起こりうるので、国が早々に指定感染症に認定した事は正しい対応であった。“風邪は万病の源”と言われる様に、高齢者や糖尿病患者などの免疫弱者では重症化してサイトカインストームにより短時間で死亡する事も少なくない。高齢者のみならず国民的コメディアンのバカ殿様や若手力士までが感染死したことをマスコミが取り上げて新型コロナを“凶暴な疫病神”へと格上した。実は勝武士や力士の多くはインシュリンを注射しながら高カロリーのちゃんこ鍋で巨体を維持する“生活習慣病予備軍”であり、スポーツマンでありながら日本人の平均寿命より遥かに短命である。
 現代のグローバル社会では病原体も旅客と共にジェット機で世界を旅しているので、国境封鎖やロックダウンで感染を一時的に抑制しても規制を緩和すれば感染が再燃しうる。人類の宿的である病原体を根絶する事は極めて困難であり、彼らとの痛み分け的共存が現実的な着地点である。感染の拡大速度を緩和して日常生活や経済活動を維持しながら医療崩壊を防ぎ、国民の負担が少ない長期的予防策を強化する事が現実的方法である。事実、死者数や経済的損失が深刻な欧米先進国の中で、高齢者を集中ケアしながら国境封鎖、休校措置、バーやレストランの規制などをしなかったスウエーデンでは、公園に子供達の歓声が響き渡り、経済的損失を抑制しながら日常生活が維持されている。彼らの政策は冷静な科学的見識と政府に対する国民の厚い信頼で成り立っている。この方法は今後のパンデミック対策として基本的なモデルになるでろう。残念ながら俯瞰的視点と科学的羅針盤を持たなかった日本政府は"不確かな感染者数"に一喜一憂しながら社会的同調圧という空気に支配されて迷走してしまった。“和を持って尊しとなす協調的日本人”にとって“補償なき自粛要請をする緊急事態宣言”は手足を縛って泳げと命令するに等しく、多くの国民が深刻な窮地に追いやられて多くの倒産が深刻化しつつある。5月連休明けには強毒株による第二波も収束しつあったので緊急事態宣言は解除すべきであったが、思考停止と空気に支配されて更に延長されてしまった。
 災害時には“切り取られた数値”が独り歩きして人々のバランス感覚を麻痺させ、インフォデミックが常に人災を深刻化させてきた。日本では交通事故で毎年約4000人、インフルエンザで約1万人もの命が失われているが、運転を止めさせたり緊急事態を宣言することはない。シートベルトを締めて安全運転すれば健全な車社会を維持できる。新興感染症でも俯瞰的に対応すれば人命と経済を同時に守る事が可能である。今回の日本は様々な幸運に恵まれて欧米の様な惨状には至らなかったが、世界中で今も誕生しつつある新たなコロナ株による感染再燃の可能性もある。未曾有の犠牲者を出したスペイン風邪でも第二波による被害が遥かに大きかった。日本人が第三波に対しても今回と同様の幸運に恵まれるという保証はない。国を挙げて大騒ぎしたコロナ対策は壮大な空振りであったが、喉元過ぎれば熱さを忘れるのが人間である。今回の“失敗の本質”を俯瞰的に検証して次のリスクに備える事が政府、経済界、および医学会の重要な課題である。土足で家に上がらない日本では、多くの神社に手水舎があり手洗いの習慣が深く根付いている。ハグの代わりに社会的距離で会釈する日本の礼儀作法は無意識的感染予防法でもある。今年は感染予防意識が強化された為にインフルエンザによる死者が80%も減少した。ポストコロナ時代にもインフォデミックや過剰な同調圧に翻弄されず、手洗い・ウガイ・鼻洗浄・トイレの消毒を怠らずに高齢者や免疫弱者を集中的にケアしながら豊かな日本文化を取り戻して心の免疫力を強化したいものである。(文責・井上正康)

2020年4月29日水曜日

コロナの正しい怖がり方

「コロナ風邪の正しい怖がり方」
 武漢で生まれた新型コロナウイルス感染症COVID-19は瞬く間に世界へ広がり、数ヶ月間で30万人以上の人々が死亡した。一方、オリンピックや習近平訪日の延期決定直前まで多数の中国人旅行者達と超三密状態であった日本では緊急事態宣言が出される以前から死者数が200人以下と桁違いに少ない事を世界は不思議がっていた。欧米諸国を戦慄させているコロナ感染症は“風邪の仲間”であり、将来的には“武漢風邪”として感染史に刻まれるであろう。日本人の多くは風邪の原因であるヒト型コロナウイルス(HCOV)に古くから感染しており、コロナ風邪に対してある程度抵抗力がある。しかし、“風邪は万病の源”なので抗癌剤治療者や免疫に問題のある高齢者では重症化して肺炎やサイトカインストームで重症化して死亡しうる。これは“新型コロナ”でも同様である。人類永遠の宿敵である感染症を根絶する事は困難であり、彼らとの条件付き平和共存が現実的な着地点である。土足で家に上がらない日本では多くの神社に手水舎があり、手洗いの習慣が深く根付いている。握手やハグの代わりに会釈する日本の礼儀作法は無意識的感染予防法である。日本ではインフルエンザで毎年約1万人が亡くなっているが、予防意識が広まった今年はその発症数や死者数が80%も低下した。新興感染症では予想外の事も起こりうるが、過度の自粛は生活習慣病、鬱、社会経済の崩壊などでウイルスの実害よりも遥かに重篤な人災を深刻化させうる。メディアが煽る恐怖心や過剰な同調圧に翻弄されず、コロナを正しく怖がりながら“手洗い、ウガイ、鼻洗浄、トイレの清掃消毒“しながら免疫弱者を集中ケアしながら健康な日常生活を維持して心の免疫力を強化する事が大切である。